ヘリウム風船はなぜ空に浮くの?

答えは、まわりの空気にありますのよ。30秒でお伝えしますね。ヘリウム風船が浮くのは、ゴムの重さまで含めた風船全体が、同じ大きさの空気より軽いからです。空気は下ほど強く押すので、風船には押しのけた空気の重さと同じだけの上向きの力(浮力)がはたらきます。この力が風船の重さより大きいので、手をはなすと上がっていきます。

空気にも重さがある
目には見えませんが、空気にも重さがあります。同じ大きさあたりの重さのことを「密度」といいます。石は発泡スチロールより密度が大きいので、まぜると石が下にしずみます。空気の中でも同じで、ヘリウムは空気より密度が小さい気体です。
下から押し上げる力「浮力」
空気の押す力(気圧)は、地面に近いほど強くなります。そのため、風船は上側より下側を少し強く押され、全体として上向きの力を受けます。これを「浮力」といいます。浮力は、風船が押しのけた空気の重さと同じ大きさだと考えられています(アルキメデスの原理)。
1リットルでどれくらい軽い?
カリフォルニア大学サンタバーバラ校の解説では、1気圧、約27℃のとき、1リットルの空気は約1.18g、ヘリウムは約0.164gと計算されています。1リットルのヘリウム風船なら、その差の約1.02gまでのものを持ち上げられますが、この中には風船のゴムの重さも入ります。
数字はカリフォルニア大学サンタバーバラ校の解説による計算値です。

浮くかどうかは風船全体で決まる
つまり、浮くかどうかはヘリウムだけでなく、ゴムなどを含めた風船全体で決まります。ふつうの空気でふくらませた風船は、ゴムの分だけ押しのけた空気より重くなるので、ゆかに落ちます。ヘリウム風船の糸がぴんと張るのは、浮力が風船の重さより大きく、上向きの力が残っているしるしです。
もっと知りたい
- 研究者は、ヘリウムを入れた気球に観測の機械をつけて、空の上の大気を調べることがあります。
- 水素はヘリウムよりさらに軽い気体ですが、燃えやすいため、人が乗る飛行船には危険が大きいとされています。
- 熱気球も同じしくみです。中の空気を温めると空気の粒が少なくなり、まわりの冷たい空気より軽くなって浮きます。

3択クイズで確かめよう
ヘリウム風船が浮くのはなぜ?
答えを見る
- 風船全体が空気より軽いから
- ヘリウムが空に引かれるから
- ゴムが空気をはじくから
風船全体が空気より軽いから ゴムまで含めた風船全体が同じ大きさの空気より軽いので、押しのけた空気の重さと同じ上向きの力(浮力)で上がります。
ゴムまで含めた風船全体が同じ大きさの空気より軽いので、押しのけた空気の重さと同じ上向きの力(浮力)で上がります。
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- Helium-filled balloon (36.39)UC Santa Barbara, Physics Lecture Demonstrations(英語)
- Floating in Air?University of Illinois Urbana-Champaign, Physics Van(英語)
- Balloons (How Things Work lecture notes, 4.1)University of Maryland, Department of Physics(英語)
内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。



