雪の結晶はなぜ六角形なの?

コハク
コハク雪の結晶って、どれも六角形ですわね。誰かが設計したわけでもないのに、ふしぎですわ。
30秒でわかる答え
コハク六角形のひみつを、30秒でまとめましたわ。

雪の結晶が六角形になるのは、氷の中で水の分子が六角形を作るように並んでいるからです。小さな氷の粒はまず六角柱の形に育ち、その6つの角から枝がのびていきます。6本の枝は同じ空気の中を一緒に落ちてくるので、よく似た形に育ちます。

6本の枝がのびた雪の結晶の拡大写真
拡大して撮った雪の結晶。6つの角から、よく似た形の枝がのびています。写真:Alexey Kljatov / CC BY 2.0 / ウィキメディア・コモンズ

もとは分子の並び方

雪の結晶は、雨つぶが凍ったものではなく、雲の中で空気中の水蒸気が直接氷になってできます。氷の中では、水の分子どうしが手をつなぐように結びつき、六角形のすき間がある形に並んでいます。この並び方が、雪の結晶の六角形のもとになっています。

まずは小さな六角柱

雲の中で生まれた小さな氷の粒は、まず平らな面に囲まれた六角柱の形になります。分子の並びがなめらかな面には水の分子がくっつきにくく、ゆっくり育つため、その面が平らなまま残るのです。こうして、目に見えないほど小さな分子の並びが、目に見える六角形として表れます。

角から6本の枝がのびる

結晶が大きくなると、まわりの空気の水蒸気が足りなくなってきます。とがった角は、遠くから来る水蒸気を受け取りやすいので、ほかの部分より速くのびます。こうして6つの角から枝が出て、よく知られた雪の結晶の形になります。

図:雪の結晶が育つ順番
氷の粒から結晶へ小さな氷の粒雲の中で生まれる六角柱平らな面に囲まれる角から6本の枝とがった角が速くのびる6本の枝は同じ空気の中で同じように育つ
コハク
コハクとがった角のほうが、水蒸気を受け取りやすいのですね。

6本の枝がそろうわけ

6本の枝がよく似た形になるのは、枝どうしが連絡を取り合っているからではありません。小さな結晶の中では、温度や湿度がどの枝にもほぼ同じようにかかるため、同じように育つのです。結晶ごとに雲の中で通る道すじがちがうので、1つずつちがう形になります。

もっと知りたい

  • 枝が大きく広がる結晶は、氷点下15℃くらいでできやすいと説明されています。温度によっては、平たい板ではなく柱のような形に育つこともあります。
  • 実際に降る雪では、きれいな六角形の結晶よりも、形がくずれた結晶のほうがずっと多いそうです。
  • 雪が白く見えるのは、透明な氷の結晶の表面で、光がいろいろな方向にはね返るからです。
コハク
コハク分子の並びが六角形のもと。6本の枝は、同じ空気の中で一緒に育つのですわ。

3択クイズで確かめよう

雪の結晶が六角形になるのはなぜ?

答えを見る
  1. 水の分子が六角形に並ぶ
  2. 雨つぶが凍って割れる
  3. 風で角がけずられる

水の分子が六角形に並ぶ 氷の中で水の分子が六角形を作るように並んでいるからです。小さな氷の粒はまず六角柱に育ち、その角から枝がのびていきます。

参考資料

  1. Frequently Asked Questions about Snow CrystalsCalifornia Institute of Technology(カリフォルニア工科大学, Kenneth G. Libbrecht)(英語)
  2. Why do snowflakes crystallize into such intricate structures?Scientific American(米国大気研究センター Charles A. Knight の解説)(英語)

内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。