はちみつはなぜ腐りにくいの?

コハク
コハクはちみつの瓶、ずっと棚にあっても平気そうですわね。どうしてでしょう?
30秒でわかる答え
コハク長持ちのひみつを、30秒でまとめましたわ。

はちみつが腐りにくいのは、水分がとても少なく糖がこいこと、酸性が強いこと、ミツバチが加えた酵素で過酸化水素ができることが重なっているからです。そのため細菌やカビは、ほとんど増えられません。ただし、ふたを開けたままにして水分を吸うと、傷むことがあります。

木のハニーディッパーと、巣ごと切り出したはちみつ
巣ごと切り出したはちみつ(巣みつ)とハニーディッパー。巣の小部屋の中で、ミツバチがみつの水分を飛ばします。写真:Shixart1985 / CC BY 2.0(トリミング) / ウィキメディア・コモンズ

水分が少なく、糖がこい

花のみつは、水分が60〜80%もあるさらさらした液体です。ミツバチはみつを巣へ運び、羽であおいで水分を飛ばして、とてもこい糖の液に変えます。糖がこい液の中では、細菌の体から水分が吸い出されてしまうため、ほとんどの微生物は増えることができません。

酸性が強い

はちみつは、pHがおよそ3〜4.5の酸性の食べ物です。多くの細菌は、このような酸っぱい環境では育ちにくくなります。

ミツバチの酵素が作る消毒役

ミツバチは、みつにグルコースオキシダーゼという酵素を加えます。この酵素は、糖の一部からグルコン酸と過酸化水素を作ります。過酸化水素は、消毒にも使われる、微生物をやっつける物質です。研究者は、この酵素が、糖が十分にこくなるまでの間、みつが傷むのを防いでいると説明しています。

図:はちみつを守る3つの力
腐りにくい理由水分が少なく糖がこい細菌の体から水分を吸い出す酸性が強いpHはおよそ3〜4.5過酸化水素ミツバチの酵素が作る消毒役ただし水分を吸うと傷むことがある
コハク
コハクミツバチさんの酵素が、消毒役を作っていたのですね。

腐らないわけではない

エジプトの遺跡からは、何千年も前のはちみつが傷まずに見つかったという話もあります。ただし、はちみつは空気中の水分を吸いやすい性質があります。ふたを開けたままにして水分が増えると、傷むことがあると専門家は注意しています。保存するときは、ふたをしっかり閉めることが大切です。

もっと知りたい

  • 1歳未満の赤ちゃんには、はちみつを与えてはいけません。乳児ボツリヌス症にかかることがあり、原因の菌は通常の加熱では死なないためです。
  • 同じように糖の多い糖蜜(モラセス)は、pHが約5.5ではちみつほど酸性ではなく、長くもってもいつかは傷みます。はちみつの長持ちは、いくつもの理由が重なった結果です。
コハク
コハク水分が少なく、酸っぱく、消毒役もいる。それでも、ふたはきちんと閉めてくださいませ。

3択クイズで確かめよう

はちみつが腐りにくい理由は?

答えを見る
  1. 水分が少なく糖がこいから
  2. 保存料が入っているから
  3. 冷たい場所で作られるから

水分が少なく糖がこいから 水分がとても少なく糖がこいこと、酸性が強いこと、酵素で過酸化水素ができることが重なり、細菌やカビが増えられません。

参考資料

  1. The Science Behind Honey's Eternal Shelf LifeSmithsonian Magazine(カリフォルニア大学デービス校 ハニー・アンド・ポリネーションセンターへの取材)(英語)
  2. The role of honey in the ecology of the hive (Frontiers in Nutrition, 2022)Frontiers in Nutrition(シドニー大学ほか)(英語)
  3. ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから。厚生労働省

内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。