ラクダのこぶには水が入っているの?

コハク
コハクラクダのこぶ、水筒のように水が入っていると思っていませんか?
30秒でわかる答え
コハクこぶの中身を、30秒でお教えしますわ。

ラクダのこぶに入っているのは水ではなく、ほとんどが脂肪です。食べ物が少ないときに、この脂肪をエネルギーとして使います。ラクダが長く水を飲まずにいられるのは、こぶのおかげではなく、体から水を逃がしにくい工夫と、水が減ってもたえられる体のおかげです。

背中に大きなこぶが1つある、ヒトコブラクダ
こぶが1つのヒトコブラクダ。背中の大きなこぶの中身は、ほとんどが脂肪です。写真:shankar s. from Dubai, united arab emirates / CC BY 2.0(トリミング) / ウィキメディア・コモンズ

こぶの中身は脂肪

ラクダのこぶの中身は、ほとんどが脂肪です。食べ物が手に入らない日が続くと、体はこぶの脂肪を分解して栄養にします。そのため、食べ物の少ない時期が続くとこぶは小さくなり、横にたおれたようにしぼみます。しっかり食べると、また元にもどります。

脂肪から水は作れないの?

脂肪を体の中で分解すると水もできるため、「こぶは水のかわりになるのでは」と考えたくなります。しかし、脂肪を分解するには酸素が必要で、たくさん呼吸をすると、はく息から水分が逃げてしまいます。そのため、こぶの脂肪は水の貯金としては役に立たない、と説明されています。

コハク
コハク息をするだけでも、水が逃げてしまうのですね。

水を逃がさない体のしくみ

ラクダは、体から水を逃がさない工夫をたくさん持っています。おしっこはとても濃く、ふんはよく乾いています。鼻の中は、はく息を冷やして水分を回収するしくみになっています。さらに、昼は体温が40℃をこえるまで上がるのをがまんし、汗で水を使わずに、涼しい夜に熱を逃がします。

図:ラクダの体の、水を守る工夫
こぶの中身は脂肪水はためていない水を逃がさない工夫とても濃いおしっこよく乾いたふん鼻で息の水分を回収昼は体温40℃こえてもがまん体重の30〜40%の水を失っても歩ける

数字は本文と同じ、ロンドン自然史博物館とルンド大学の解説にもとづきます。

一気に飲んで取りもどす

ラクダは、体重の30〜40%にあたる水分を失っても歩き続けられるといわれます。ほかの多くの哺乳類なら耐えられない量です。水を見つけると、1回で最大145リットルも飲むことがあります。ただし、飲んだ水をためておくのではなく、失った分を取りもどしているのです。

もっと知りたい

  • ヒトコブラクダはこぶが1つ、フタコブラクダはこぶが2つです。どちらのこぶも、中身は脂肪です。
  • 脂肪を背中のこぶに集めているため、体のほかの部分からは熱を逃がしやすいと考えられています。
  • ラクダは1週間以上水を飲まずにいられ、食べ物がなくても数か月生きられるといわれます。
コハク
コハクこぶは食べ物の貯金。水は、体じゅうの工夫で守っている。ラクダは砂漠の名人ですわ。

3択クイズで確かめよう

ラクダのこぶの中身は主に何?

答えを見る
  1. 脂肪
  2. 水
  3. 筋肉

脂肪 こぶの中身はほとんどが脂肪で、食べ物が少ないときにエネルギーとして使います。水はためていません。

参考資料

  1. How do camels survive in deserts?Natural History Museum(ロンドン自然史博物館)(英語)
  2. CamelSan Diego Zoo Wildlife Alliance(英語)
  3. What secrets lie within the camel's hump?Lund University(ルンド大学)(英語)

内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。