霧はなぜ白く見えるの?

コハク
コハク霧の朝は、景色がまっ白に包まれますわね。どうして白く見えるのでしょう?
30秒でわかる答え
コハク理由は、雲が白いのと同じなのですわ。

霧が白く見えるのは、空気中にただよう小さな水滴が、太陽の光を色に関係なく同じように散らすからです。赤も緑も青も同じくらい散らされて目に届くので、まざって白く見えます。霧は「地面の高さにできた雲」なので、雲が白いのと同じ理由です。

川と林をおおう朝の白い霧
秋の朝、川ぞいの林や野原が白い霧に包まれています。写真:Ximonic (Simo Räsänen) / CC BY 3.0 / ウィキメディア・コモンズ

霧の正体は小さな水滴

霧は、空気中の水蒸気(目に見えない気体の水)が冷やされて、小さな水滴になって浮かんだものです。英国気象庁は、霧を「地面の高さにできた雲」と説明しています。英国王立気象学会によると、霧の水滴の直径は平均0.01〜0.1mmほどで、一粒ずつは目に見えないほど小さなものです。

水滴はどの色の光も同じように散らす

太陽の光には、赤・緑・青など、いろいろな色の光がまざっています。空気の分子のようにとても小さな粒は青い光を強く散らすので、晴れた空は青く見えます。一方、霧や雲の水滴は光の波の長さと同じくらいの大きさで、どの色の光もほぼ同じように散らします。気象庁も、霧やもやが白く見えるのは、小さな水滴が太陽の光を波長(光の色のちがい)によらずに散らすためだと説明しています。

図:小さな分子と霧の水滴の、光の散らし方
空気の分子(とても小さい)太陽青い光を強く散らす→空が青い霧や雲の水滴太陽どの色も同じように散らすまざって白く見える
コハク
コハクいろいろな色がまざると白になる、というのがポイントですね。

すべての色がまざると白になる

すべての色の光が同じ割合で目に届くと、私たちはそれを白と感じます。霧の中では、数えきれないほどの水滴が光をあちこちに散らすので、霧そのものが白く明るく見え、向こう側の景色はかすんで見えにくくなります。

白以外に見えることもある

ただし、いつも真っ白に見えるとは限りません。アメリカ海洋大気庁(NOAA)によると、雲は厚くなって光が通りにくくなると灰色に見え、朝日や夕日が当たると、届いた光の色に染まって見えます。同じ水滴でできた霧も、光の当たり方によって色合いが変わると考えられます。

もっと知りたい

  • 国際的な取り決めでは、見通せる距離が1km未満のものを「霧」、それより遠くまで見えるものを「もや」と呼び分けています。
  • 霧の水滴は、空気中のちりや海の塩の粒などを芯にしてできます。そうした粒が多い工業地帯や海の上ほど、濃い霧になりやすいとされます。
  • 英国気象庁によると、見通せる距離が100mを下回る濃い霧になると、交通に大きな影響が出ることがあります。
コハク
コハク霧の小さな水滴が、どの色の光も同じように散らすので、まざって白く見えるのですわ。

3択クイズで確かめよう

霧が白く見えるのはなぜ?

答えを見る
  1. 水滴がどの色も同じく散らすから
  2. 水滴が青い光だけ散らすから
  3. 空気中のほこりが白いから

水滴がどの色も同じく散らすから 霧の小さな水滴は、赤も緑も青も同じくらい散らします。すべての色がまざって目に届くので、白く見えます。

参考資料

  1. 雲・大気現象・大気光象について気象庁
  2. The Color of CloudsNational Oceanic and Atmospheric Administration (NOAA)(英語)
  3. What is fog?Met Office(英語)
  4. I tried to catch the fog... but I "mist"!Royal Meteorological Society(英語)

内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。