みそは大豆からどうやってできるの?

コハク
コハク毎日のみそ汁のみそ。あのまろやかな味は、大豆からどうやって生まれるのでしょう?
30秒でわかる答え
コハクまずは30秒で、答えをお伝えしますわ。

みそは、蒸したり煮たりした大豆に、麹(こうじ)と食塩を混ぜて仕込み、発酵・熟成させて作ります。麹菌が出す酵素が、米のでんぷんや大豆のたんぱく質を分解して、甘味やうま味のもとを作ります。さらに酵母や乳酸菌が、みそらしい香りや風味を加えます。

白い器に山のように盛られた、淡い茶色のみそ
みそは、大豆に麹と食塩を混ぜて、発酵・熟成させて作ります。写真:https://publicdomainq.net/miso-0018849/ / CC0 / ウィキメディア・コモンズ

材料は大豆・食塩・麹

みその材料は、大豆と食塩、そして麹です。麹に使う原料によって、米みそ、麦みそ、豆みそ、それらを合わせた調合みその4種類に分けられます。どのみそにも、大豆と食塩は必ず入っています。2020年に国内で作られたみそのうち、85%が米みそでした。

まず麹を作る

米みその場合、まず米を蒸して麹菌を植え、育てて米麹を作ります。この作業を製麹(せいきく)といい、およそ42〜48時間かかります。みその日本農林規格(JAS)では、麹菌はアスペルギルス・オリゼーという種類に限られています。

コハク
コハク麹づくりだけで、およそ42〜48時間もかかるのですね。

混ぜて仕込む

次に、蒸すか煮るかした大豆に、米麹と食塩を混ぜ合わせます。これを仕込みといい、一般には25〜30℃くらいで行います。酵母や乳酸菌は、仕込みのときに加えられます。みそには食塩が12%ほど入るので、使われる酵母や乳酸菌は塩に強いのが特徴です。

図:米みそができるまで
米麹米+麹菌大豆蒸す・煮る食塩仕込み25〜30℃・酵母と乳酸菌熟成1か月ほど〜年単位みそ

熟成のあいだに起こること

仕込んだあとの熟成のあいだに、麹の酵素が米のでんぷんを糖に、大豆のたんぱく質をアミノ酸に分解し、甘味やうま味のもとができます。乳酸菌は乳酸を作って酵母が育ちやすい環境を整え、酵母はみその香りのもとを作ります。熟成は短いもので1か月ほど、長いものでは年単位です。

図:熟成のあいだに麹の酵素がすること
麹の酵素が分解する米のでんぷん糖甘味のもと大豆のたんぱく質アミノ酸うま味のもと

もっと知りたい

  • 同じ材料の割合でも、熟成が短いと色が淡く、長くなるほど赤みが濃くなります。糖とアミノ酸が反応してできる物質が、みその色のもとになります。
  • 白みそのような甘いみそは、50℃くらいに保ち、数日間で麹の酵素だけで熟成させます。このとき、酵母や乳酸菌の発酵はあまり行われません。
  • 熟成の途中でみそを掘り出し、別のタンクへ移す作業を「天地返し」といいます。発酵を均一にし、酵母が増えるのを助けるためです。
コハク
コハク大豆と麹と食塩を混ぜたら、あとは麹の酵素や酵母、乳酸菌がじっくり働いて、みその味ができあがるのですわ。

3択クイズで確かめよう

みそは大豆に何を混ぜて作る?

答えを見る
  1. 麹と食塩
  2. 酢と砂糖
  3. にがりと水

麹と食塩 蒸すか煮るかした大豆に麹と食塩を混ぜて仕込み、発酵・熟成させます。麹の酵素が甘味やうま味のもとを作ります。

参考資料

  1. 発酵調味料“味噌”を知る(生物工学 第97巻第4号, 2019)日本生物工学会
  2. みその日本農林規格の制定について(2022年2月7日)農林水産省 新事業・食品産業部

内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。