かつお節はどうして料理の上で踊るの?

まずは30秒で、答えをお伝えしますわ。かつお節が踊るのは、湯気の熱と水分を受けた面がふくらんで、薄い削り節が曲がるためと考えられています。曲がると湯気の当たり方が変わり、今度は反対向きに曲がる、という動きをくり返します。2024年の実験では、熱い空気に吹かれているだけ、という説明は当てはまりませんでした。

踊るのは薄い削り節
料理にかけるかつお節は、ふしを薄く削った削り節です。日本農林規格(JAS)では、厚さ0.2mm以下に削ったものを薄削り、それより厚いものを厚削りとよんでいます。熱いご飯などの上にのせると、薄い削り節はくねくねと動きます。
熱い空気だけではなかった
よく「熱い空気に吹かれて動く」と説明されます。2024年に中国の研究チームがこれを確かめました。削り節と、重さ・厚さ・硬さが同じくらいのプラスチックの小片を、どちらも1cm×3cmに切り、湯気の出るやかんの口に立てました。すると、削り節は左右に揺れ続けましたが、プラスチック片は動きませんでした。

熱と水分がそろうと曲がる
さらに、熱い台にのせて熱だけを当てても、霧吹きで水分だけを当てても、削り節は形を変えませんでした。手のひらにのせると曲がったことから、熱と水分がいっしょにはたらく湯気によって曲がる材料だと考えられています。削り節には木目のような筋があり、筋に沿って曲がります。
曲がり方がくり返されて踊る
湯気の当たった面がふくらむと削り節は曲がり、曲がると湯気の当たり方が変わって、今度は反対向きに曲がります。これがくり返されて、踊るような動きになります。湯気の上に置いた削り節は、40℃ではゆらゆら揺れ、50℃ではひっくり返り続けました。ただし、細かいしくみは、まだ調べる余地があるとされています。
もっと知りたい
- かつお削りぶしの水分は、JASで9〜17%と決められています。気密性のある容器に入れ、不活性ガスを詰めたものは21%以下です。
- 50℃の湯気の上に立てた削り節では、湯気が60℃までは温度が上がるほど揺れが速く大きくなり、60℃をこえると速さだけが増えました。
- 研究チームは、湯気で動き続ける削り節を、小さなソフトロボット(やわらかい材料で動くロボット)のようだとたとえています。

3択クイズで確かめよう
かつお節が料理の上で踊るのはなぜ?
答えを見る
- 熱い空気に吹かれるから
- 湯気でふくらみ曲がるから
- 静電気で動くから
湯気でふくらみ曲がるから 湯気の熱と水分を受けた面がふくらんで曲がり、湯気の当たり方が変わると反対に曲がる動きをくり返します。
湯気の熱と水分を受けた面がふくらんで曲がり、湯気の当たり方が変わると反対に曲がる動きをくり返します。
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- 木鱼花舞动的力学原理(The mechanical principle of bonito flakes dancing), 力学与实践 46(6), 2024中国力学学会『力学与实践』(安徽建筑大学ほか)
- 日本農林規格 削りぶし JAS 1122:2024農林水産省
内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。



