海辺では昼と夜で風向きが変わるの?

コハク
コハク海辺で感じる風、昼と夜で吹いてくる向きが変わることがあるそうですわ。いっしょに確かめてみましょう。
30秒でわかる答え
コハクまずは30秒で、答えをお伝えしますね。

はい、条件がそろえば変わります。陸は海より早く温まり、早く冷えるため、晴れた日の昼は海から陸へ「海風」、夜は陸から海へ「陸風」が吹きます。ただし、広い範囲で強い風が吹く日や曇りの日にははっきりせず、毎日必ず入れかわるわけではありません。

波の打ち寄せる海辺の岩の上で、風を受けてなびく吹き流し
海辺の風向きは、陸と海の温まり方・冷え方のちがいで変わることがあります。写真:דוד שי / CC BY-SA 4.0(トリミング) / ウィキメディア・コモンズ

昼は海から陸へ吹く「海風」

晴れた日の昼、陸は海よりずっと早く温まります。地面の熱は表面の浅いところにとどまるからです。一方、海は日光が深くまで届き、波や流れで水がかき混ぜられるので、熱が広く散らばり、水面の温度はあまり上がりません。温まった陸の上の空気は軽くなって上へのぼり、そこへ海の上のひんやりした空気が流れこみます。これが海風です。

夜は陸から海へ吹く「陸風」

日がしずむと、今度は陸が海より早く冷えます。夜に陸の気温が海面より低くなると、陸の上の冷たく重い空気が海のほうへ流れ出します。これが陸風です。陸風は海風より弱いのがふつうです。冷えた地面の上では空気が上下に動きにくく、建物や木、地形も陸から海への流れをじゃまするためです。

図:昼の海風と夜の陸風
昼:海風海から陸へ陸海陸が早く温まる夜:陸風陸から海へ陸海陸が早く冷える入れかわる朝や夕方は「なぎ」
コハク
コハク陸風が海風より弱いのには、建物や木も関わっているのですね。

入れかわる時の「なぎ」

風向きが入れかわる朝や夕方には、海風も陸風も弱まり、海辺でほとんど風が吹かなくなることがあります。これを朝なぎ・夕なぎといいます。気象庁では、日中は海から陸に、夜間は陸から海に吹く風をまとめて「海陸風」と呼んでいます。

毎日必ず入れかわるわけではない

ただし、このしくみがはっきり現れるのは、雲が少なく、広い範囲で吹く風が弱い日です。気象庁も、気圧の傾きが小さいときに海陸風がより明瞭になるとしています。強い風が吹く日や曇りの日には、海風・陸風は分かりにくくなります。同じしくみは、大きな湖のほとりでも起こります。

もっと知りたい

  • 海風が入ってくる境目が通りすぎると、気温がときに8〜11℃ほど下がることがあります。
  • 上空1,000〜1,500mあたりでは、地上とは逆に陸から海へもどる流れがあり、空気は輪のようにめぐっています。
  • 陸風は、海の水温がまだ高く、夜の陸が海より冷たくなりやすい秋から冬にかけて、多く見られます。
コハク
コハク陸は海より早く温まり、早く冷えるのですわ。ただ、強い風の日や曇りの日にははっきりしないので、毎日必ず入れかわるわけではありませんの。

3択クイズで確かめよう

晴れた日の昼、海辺の風はどう吹く?

答えを見る
  1. 陸から海へ吹く
  2. 海から陸へ吹く
  3. ほとんど吹かない

海から陸へ吹く 陸は海より早く温まり、陸の上の空気がのぼると、そこへ海の上のひんやりした空気が流れこみます。これが海風です。

参考資料

  1. 風に関する用語気象庁
  2. The Sea BreezeNOAA JetStream(英語)
  3. Land and sea breezesMeteoSwiss(英語)

内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。