恐竜はなぜいなくなったの?

決め手は、メキシコの近くに残る大きなクレーターですのよ。鳥をのぞく恐竜がいなくなった理由として、いま最も有力なのは、約6600万年前に巨大な小惑星(いわゆる巨大隕石)が地球に衝突したことです。まき上げられたすすが日光を減らして植物が育ちにくくなり、生き物の食べ物のつながりがくずれたと考えられています。ただし、鳥のなかまは生き残りました。

決め手はメキシコのクレーター
1980年、物理学者のルイス・アルバレスと、地質学者の息子ウォルターは、世界各地の同じ時代の地層にイリジウムという珍しい金属が多く含まれていることから、巨大な小惑星がぶつかったという説を発表しました。その後、メキシコのユカタン半島の沖の海底に埋もれた「チクシュルーブ・クレーター」が見つかり、恐竜の絶滅とまったく同じ年代だと分かりました。はじめは反対も多かったこの説は、今では最も広く受け入れられています。
衝突のあとに起きたこと
小惑星の幅は10〜15kmほどと考えられていますが、ものすごい速さでぶつかったため、直径150kmものクレーターができました。大きな爆風と熱が広がり、大量のものが空へまき上げられ、大きな津波も起きました。世界中に広がったすすは、太陽の光を完全にさえぎったわけではありませんが、地上に届く光を減らし、植物が育ちにくくなりました。植物が減ると草食の恐竜が食べ物に困り、それを食べる肉食の恐竜も困る、というように、生き物のつながりがくずれていったと考えられています。
ほかの原因と、まだ分からないこと
原因は小惑星だけではない、という見方もあります。そのころ今のインドの中部では、200万年ほど大きな火山活動が続き、気候に大きな影響をあたえていました。また、恐竜はすでに数を減らしていたという説がある一方、2020年に発表された研究では、多くの恐竜のなかまは最後まで元気にさかえていたという結果が出ています。絶滅のくわしいしくみには、まだ分からないことが多く残っています。
鳥は生き残った恐竜
このとき、地球の動物のおよそ75%が一度にいなくなり、空を飛ぶ翼竜や、海の大きな爬虫類、アンモナイトも姿を消しました。けれども、恐竜がすべていなくなったわけではありません。鳥は小型の肉食恐竜のなかまから進化したと考える証拠がたくさんあり、研究者は鳥を「鳥類の恐竜」とも呼びます。鳥のなかにも絶滅したものはいましたが、今の鳥につながる系統は生き残りました。

もっと知りたい
- 恐竜が絶滅した時期は、以前は6500万年前と言われていましたが、年代を測り直して、今は6600万年前とされています。
- この大量絶滅のあと、体重が25kgをこえる陸の動物は、すべていなくなったと考えられています。
- 小惑星があと数分遅く落ちて、もっと深い海にぶつかっていたら、大量絶滅は起きにくかったかもしれない、という研究もあります。

3択クイズで確かめよう
恐竜がいなくなった、最も有力な原因は?
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- 寒さで卵がかえらなくなった
- 巨大な小惑星の衝突
- 哺乳類に卵を食べられた
巨大な小惑星の衝突 約6600万年前に巨大な小惑星が衝突し、すすで日光が減って植物が育ちにくくなったと考えられています。鳥のなかまは生き残りました。
約6600万年前に巨大な小惑星が衝突し、すすで日光が減って植物が育ちにくくなったと考えられています。鳥のなかまは生き残りました。
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- How an asteroid ended the age of the dinosaursNatural History Museum(ロンドン自然史博物館)(英語)
- Dinosaurs were not in decline before the asteroid wiped them outNatural History Museum(ロンドン自然史博物館。Royal Society Open Science 掲載の2020年の論文の紹介)(英語)
- Dinobuzz: Are Birds Really Dinosaurs?University of California Museum of Paleontology(カリフォルニア大学古生物学博物館)(英語)
内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。



