雷はなぜジグザグに光るの?

コハク
コハク空を走る稲妻は、いつもギザギザの形。まっすぐ落ちないのは、なぜでしょう?
30秒でわかる答え
コハク電気の通り道の進み方に、答えがありますのよ。

雷がジグザグになるのは、雷雲から下りてくる電気の通り道(ステップトリーダー)が、まっすぐ地面をめざすのではなく、およそ50メートルずつ小刻みに進んでは向きを変えるからです。進みながら枝分かれもするので、ギザギザで枝の多い形になります。

夜空から地面へ枝分かれしながら落ちる雷
枝分かれしながら地面へ落ちる雷。ジグザグの通り道がよく分かります。写真:NOAA Photo Library / Public domain / ウィキメディア・コモンズ

雷は空の巨大な火花

アメリカ海洋大気庁(NOAA)の研究所によると、雷は、雲の中や雲と地面の間で起こる巨大な電気の火花です。雷雲の中でプラスとマイナスの電気がたまっていき、ふだんは電気を通しにくい空気がたえきれなくなると、一気に電気が流れます。

約50メートルずつ進む通り道

地面に落ちる雷では、まず雲の底から、目には見えにくいかすかな電気の通り道がのびてきます。これをステップトリーダーと呼びます。アメリカ国立気象局の解説によると、その先っぽは地面の様子が分かっているわけではなく、先端からおよそ50メートル以内の電気の状態だけを感じながら、50メートルほどずつ進みます。

図:ジグザグに進む電気の通り道
雷雲地面一歩約50メートル向きを変え枝分かれ先のまわりの様子だけで次の向きが決まる

近道を選んでいるわけではない

一歩進むごとに、その場の空気の状態しだいで次の向きが決まるので、通り道は曲がりくねったジグザグになります。いちばん電気が流れやすい近道を選んでいるわけではありません。NOAAの解説では、一歩進んでは約50マイクロ秒(100万分の50秒)止まることをくり返し、途中で何本にも枝分かれしていきます。

コハク
コハクまわりの様子だけを頼りに、少しずつ進んでいくのですね。

光るのは地面からの「帰り道」

通り道が地面の近くまで来ると、木や建物など高い物の先から、反対の電気の通り道がのびてきます。二つがつながった瞬間に大きな電流が流れ、強く光ります。この光は地面から雲へ向かって走りますが、とても速いので、私たちの目には上から落ちてきたように見えます。光る道はジグザグの通り道をなぞるので、雷はジグザグに見えるのです。

図:雷が光るまでの順番
雲から通り道が下りる目には見えにくい高い物の先から反対の電気がのびる二つがつながる地面から雲へ強く光る

もっと知りたい

  • 雲の中だけで光る雷は、地面に落ちる雷の5〜10倍ほど多いとされています。
  • 雷がチカチカとまたたいて見えるのは、同じ通り道を何度も電流が流れるためです。
  • ステップトリーダーが雲から地面までのびるのにかかる時間は、約20分の1秒です。
コハク
コハク通り道が約50メートルずつ向きを変えながら進むので、雷はジグザグに光るのですわ。

3択クイズで確かめよう

雷がジグザグに光るのはなぜ?

答えを見る
  1. 最短の道を選んで進むから
  2. 風で曲げられるから
  3. 小刻みに進んで向きを変える

小刻みに進んで向きを変える 雷の通り道は、およそ50メートルずつ進んでは、その場の空気の状態で向きを変えます。そのためジグザグになります。

参考資料

  1. Severe Weather 101: Lightning BasicsNOAA National Severe Storms Laboratory(英語)
  2. Severe Weather 101: Lightning TypesNOAA National Severe Storms Laboratory(英語)
  3. Understanding Lightning: Initiation of a Stepped LeaderNational Weather Service(NOAA)(英語)
  4. JetStream Max: The Lightning Process: Keeping in StepNOAA(英語)

内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。