玉ねぎを切るとなぜ涙が出るの?

涙のもとは、切った瞬間に生まれますの。玉ねぎを切ると細胞がこわれ、別々にしまわれていた成分と酵素がまざって、目を刺激する成分(催涙成分)が生まれます。この成分は空気中にただよい、目の表面の水分にふれると刺激になるので、目は涙を出して洗い流そうとします。この成分を作る専用の酵素は、2002年に日本の研究グループが見つけました。

細胞の中で別々にしまわれている
ウィスコンシン大学マディソン校の園芸学の教授によると、玉ねぎの細胞では、硫黄をふくむ成分と、それに働く酵素「アリイナーゼ」が別々の場所にしまわれています。包丁で切ったり虫にかじられたりして細胞がこわれると、2つがまざって反応が始まります。
涙のもとを作る専用の酵素
以前は、この反応の途中で涙の成分が自然にできると考えられていました。ところが2002年、日本の研究グループが科学誌ネイチャーに、涙の成分を作る専用の酵素「催涙因子合成酵素」を見つけたと発表しました。アメリカ議会図書館の解説でも、この酵素が涙の原因として紹介されています。

目は涙で洗い流そうとする
できた成分は空気中にただよい、目の表面の水分とふれると刺激になります。マギル大学の解説によると、刺激を受けると涙腺に信号が送られ、涙で刺激物を洗い流そうとします。涙は、目を守るための反応なのです。
もとは身を守るしくみ
この反応は、虫や微生物から身を守るための玉ねぎの防御のしくみだと考えられています。包丁を入れた私たちも、玉ねぎにとっては「かじりに来た相手」と同じというわけです。加熱した玉ねぎで涙が出ないのは、熱で酵素が働かなくなるためです。
もっと知りたい
- 切る前に玉ねぎを冷やしておくと、酵素の働きがにぶくなり、涙が出にくくなるとされています。
- 硫黄の少ない土で育った甘い品種の玉ねぎは、この反応が弱く、辛みも少なめです。
- 玉ねぎを炒めると甘くなるのは、加熱で甘い香りと味の成分ができ、辛い成分の一部がこわれるためです。

3択クイズで確かめよう
玉ねぎを切ると涙が出るのはなぜ?
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- 目を刺激する成分ができるから
- 玉ねぎの汁が目に飛ぶから
- 辛さが鼻から目に伝わるから
目を刺激する成分ができるから 切ると細胞がこわれ、成分と酵素がまざって目を刺激する成分が生まれます。目は涙を出してそれを洗い流そうとします。
切ると細胞がこわれ、成分と酵素がまざって目を刺激する成分が生まれます。目は涙を出してそれを洗い流そうとします。
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- Curiosities: Why do onions make us cry when we cut them?University of Wisconsin–Madison News(英語)
- An onion enzyme that makes the eyes water (Nature 419, 2002)Nature (Imai et al.)(英語)
- Why does chopping an onion make you cry?Library of Congress, Everyday Mysteries(英語)
- Why do onions make you cry when you cut them? And why are they sweet when you fry them?McGill University Office for Science and Society(英語)
内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。



