カラスはなぜ賢いと言われるの?

分かっていることを、30秒でまとめましたわ。カラスが賢いと言われるのは、人の顔を見分けて何年も覚えていたり、道具を作って使ったりする様子が研究で確かめられているからです。危ない人の情報が仲間や子どもに広がることも分かっています。ただ、動物の「頭のよさ」を一つのものさしで比べるのは難しいとされています。

人の顔を見分けて覚える
アメリカのワシントン大学の研究チームは、お面をかぶった人が野生のアメリカガラス(日本でよく見るハシブトガラスとは別の種類)をつかまえ、足に目印をつけて放す実験をしました。するとカラスは、そのお面の人を見ると騒いで警戒するようになり、別のお面の人にはあまり反応しませんでした。大学は、カラスは怖い目にあわせた人を何年も覚えていると紹介しています。
危ない人の情報が仲間に広がる
この研究では、つかまったことのないカラスまで、危ないお面に騒ぐようになりました。親が騒ぐのを見て育った若いカラスも同じように反応し、ある場所では5年ほどの間に騒ぐカラスの割合が2倍になり、少なくとも1.2キロメートル離れた所まで広がりました。カラスは、ほかのカラスの様子からも学んでいると考えられています。

道具を作るカラスもいる
南太平洋のニューカレドニア島にすむカレドニアガラスは、小枝を折り取り、先をくちばしで削ってかぎ状にした道具を作ります。この道具で、木の穴の中の食べ物を引き出すのです。ニュージーランドのオークランド大学の研究者は、材料選び、下ごしらえ、細かな削り出しという段階をふむ作り方を、野生のカラスで詳しく記録しました。
脳の中でも人と似たはたらき
ワシントン大学の別の研究では、カラスの脳のはたらきを画像で調べました。怖い思いをさせた人のお面を見たときには、人などの動物で怖い記憶と関わる部分とよく似た場所がはたらいていたといいます。ただし、どの動物がどれだけ賢いかを一つのものさしで順位づけするのは難しく、研究は今も続いています。
もっと知りたい
- オークランド大学の研究者によると、道具を細かく削って形を整える作業は、それまで人以外の動物では知られていませんでした。
- カレドニアガラスの道具作りの観察では、大人のカラスと、まだ親に頼って暮らす若いカラスが、同じような手順で道具を作っていました。
- ワシントン大学の研究者は、世話をしてくれた人のお面を見たときのカラスの脳の反応から、飼育する動物にはいつも同じようにやさしく接することが大切だと話しています。

3択クイズで確かめよう
カラスが賢いと言われる理由は?
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- 動物で一番賢いと決まったから
- 体が大きく力が強いから
- 人の顔を覚え道具を使うから
人の顔を覚え道具を使うから 人の顔を見分けて何年も覚えたり、道具を作って使ったりする様子が研究で確かめられています。
人の顔を見分けて何年も覚えたり、道具を作って使ったりする様子が研究で確かめられています。
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- Crows react to threats in human-like wayUniversity of Washington(UW News)(英語)
- Social learning spreads knowledge about dangerous humans among American crowsProceedings of the Royal Society B(PubMed)(英語)
- The crafting of hook tools by wild New Caledonian crowsProceedings of the Royal Society B(Europe PMC)(英語)
内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。



