シマウマはなぜしま模様なの?

いちばん有力な説を、30秒でまとめましたわ。いちばん有力なのは、血を吸うアブなどのハエを寄せつけにくくするため、という説です。実験では、しま模様の上ではハエがうまく減速できず、着地に失敗しやすいことが分かっています。ただし、なぜハエが着地しにくくなるのかという細かいしくみは、まだはっきりとは分かっていません。

昔から続く謎
シマウマのしま模様が何のためにあるのかは、昔から科学者を悩ませてきました。草むらで身を隠すため、肉食動物の目をまどわせるため、体温を調節するため、仲間どうしで見分けるためなど、さまざまな説が出されてきました。けれども、実験や観察でしっかり支持されている説は多くありません。
いちばん有力な「ハエよけ説」
今、もっとも多くの証拠に支えられているのが、アブやサシバエなど血を吸うハエを寄せつけにくくする、という説です。アフリカのアブは、シマウマにとって命にかかわる病気を運ぶことがあります。シマウマは毛が短くうすいため、ハエに血を吸われやすい体でもあります。
ウマとくらべた観察
イギリスの研究チームは、牧場で飼われているシマウマとウマのまわりで、アブの動きを観察しました。アブがまわりを飛ぶ回数は同じくらいでしたが、体にとまれた数はシマウマのほうが少なくなりました。動画で調べると、アブはシマウマに近づくときにうまく減速できず、ぶつかって離れることが多かったのです。また、同じウマにしま模様の布をかけると、黒や白の布のときよりもアブがとまりにくくなりました。
本文と同じ、イギリスの牧場でシマウマとウマを観察した研究(Caro ほか)にもとづきます。

すぐ近くで効くしま模様
ケニアで行われた別の実験でも、サシバエはしま模様の毛皮より、無地の茶色い毛皮にとまることを好みました。どちらの研究も、しま模様は遠くからハエを避けるのではなく、すぐ近くで着地をじゃましていると考えています。なぜハエが着地をしくじるのか、その目のしくみまではまだ分かっていません。
もっと知りたい
- シマウマは尾をよく振ったり、走って逃げたりもします。しま模様と行動の両方で、ハエに血を吸われにくくしていると考えられています。
- しま模様の布をかけたウマでも、布のない頭にとまるアブの数は変わりませんでした。しま模様は、おおわれた部分だけを守っていたのです。
- しまの太いサバンナシマウマと、しまの細いグレビーシマウマの毛皮では、ハエのとまりやすさに差は見られませんでした。

3択クイズで確かめよう
シマウマのしま模様で一番有力な説は?
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- 肉食動物から隠れる
- 血を吸うハエを防ぐ
- 仲間を見分ける
血を吸うハエを防ぐ 実験では、しま模様の上ではアブなどのハエがうまく減速できず、着地に失敗しやすいことが分かっています。
実験では、しま模様の上ではアブなどのハエがうまく減速できず、着地に失敗しやすいことが分かっています。
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- Benefits of zebra stripes: Behaviour of tabanid flies around zebras and horses (PLOS ONE, 2019)PLOS ONE(Caro ほか, カリフォルニア大学デービス校・ブリストル大学など)(英語)
- Zebras of all stripes repel biting flies at close range (Scientific Reports, 2022)Scientific Reports(Tombak ほか, プリンストン大学など)(英語)
内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。



