とろけたチーズが糸を引くのはなぜ?

ひみつは、牛乳のたんぱく質ですわ。チーズの中で、牛乳のたんぱく質「カゼイン」が長くつながったあみ目を作っているからです。温めて引っぱると、カゼインどうしが手をはなしてはまたつなぎ直しながらすべり、ちぎれずにのびます。ただし、すべてのチーズが糸を引くわけではありません。

チーズはたんぱく質のあみ目
チーズは、牛乳のたんぱく質「カゼイン」がつながってできたスポンジのようなあみ目に、脂肪や水分などがつまったものです。ウィスコンシン大学マディソン校の乳製品研究センターによると、チーズがのびるかどうかは、このカゼインどうしのつながり方で決まります。
つかんでははなすカゼイン
温めたモッツァレラを両手で引っぱると、カゼインどうしが手をはなしては別の場所でまたつかみ直し、すべりながらのびていきます。つながりが切れやすく、でもすぐにつなぎ直せることが、糸を引くひみつです。カゼインをつなぐ「のり」の役目をしているのが、カルシウムをふくむ成分(リン酸カルシウム)です。
のりの役目をしているのは、カルシウムをふくむ成分(リン酸カルシウム)です。

酸っぱさで「のり」の量が変わる
この「のり」の量は、チーズの酸っぱさ(酸性の強さ)で変わります。同センターによると、のりが多すぎるチーズはのびにくく、少なすぎてもカゼインがかたまりになってのびません。モッツァレラはちょうどよいバランスにあるため、よくとろけてのびます。モッツァレラは、熱いお湯の中で生地を練りのばして作るチーズで、これにより繊維のような食感が生まれます。
のびないチーズもある
いっぽう、カッテージチーズのように酸性がとても強いチーズは、温めてもほとんどのびません。長く熟成させたチーズも、カゼインが細かく分解されるため、とろけてものびにくくなります。チーズの種類によって、糸を引くかどうかは大きく違うのです。
もっと知りたい
- スイスチーズの丸い穴ができるのにも、チーズののびる性質が関わっています。のびる性質は高い温度のときだけのものではありません。
- 脂肪の多いチーズは、脂肪がカゼインのあみ目をほどよく広げるため、低い温度でもとろけてのびやすくなります。
- カマンベールのように熟成させたチーズの中には、冷蔵庫の温度でもとろりと流れるものがあります。

3択クイズで確かめよう
とろけたチーズがのびるのは何のおかげ?
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- チーズの脂肪
- たんぱく質のカゼイン
- チーズの塩分
たんぱく質のカゼイン 牛乳のたんぱく質カゼインが長くつながったあみ目を作り、手をはなしてはつなぎ直しながらすべるので、ちぎれずにのびます。
牛乳のたんぱく質カゼインが長くつながったあみ目を作り、手をはなしてはつなぎ直しながらすべるので、ちぎれずにのびます。
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- How the Cheesemaking Process Influences Melt and Stretch(Dairy Pipeline Vol.33 No.3)Center for Dairy Research, University of Wisconsin–Madison(英語)
- The Melt and Stretch of Cheese(Dairy Pipeline Vol.12 No.1)Wisconsin Center for Dairy Research, University of Wisconsin(英語)
- Mozzarella Cheese Stretching: A MinireviewFood Technology and Biotechnology/PubMed Central(英語)
内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。



