揚げ物の表面がカリカリになるのはなぜ?

答えは、表面の水分の抜け方ですわ。高温の油の中で、食べ物の表面の水分が一気に水蒸気になって抜け出し、乾いた固い皮(クラスト)ができるからです。水蒸気が抜けたあとの小さな穴やすき間も、カリッとした食感を生みます。いっぽう中には水分が残るので、外はカリカリ、中はしっとりになります。

高温の油で水分が水蒸気になる
揚げ物は、ふつう150〜200℃ほどの油で調理します。油は空気よりも熱をよく伝えるので、食べ物の表面はすぐに熱くなります。表面が水の沸点(100℃)に達すると、中の水分が水蒸気になって外へ飛び出します。揚げているときに出る細かい泡の多くは、この水蒸気です。
乾いた皮「クラスト」ができる
表面の水分が抜けていくと、乾いて固い皮ができます。これを「クラスト」といいます。フライドポテトを調べた研究では、揚げる時間がたつにつれてクラストが少しずつ厚くなり、水蒸気が抜けたあとにできた小さな穴やすき間が増えるほど、カリッとした食感になると報告されています。
外はカリカリ、中はしっとり
表面が先に固まるいっぽうで、食べ物の中には水分が残ります。そのため、外はカリカリ、中はしっとりという食感になります。また、こんがりしたきつね色や香ばしい香りには、「メイラード反応」という、糖とアミノ酸が熱で反応する変化も関わっています。
揚げているときに出る細かい泡の多くは、この水蒸気です。

時間がたつとしなるのはなぜ?
ただし、カリカリは長くは続きません。オランダの研究者らの論文によると、外がカリッとして中がしっとりした揚げ物は、3〜20分ほどでカリカリ感が失われやすいとされています。中の水分が皮へ移って皮をやわらかくすることや、冷める間に表面の油が皮の中へ吸いこまれることが原因として考えられています。
もっと知りたい
- 揚げ物の油の多くは、油の中にいる間ではなく、引き上げて冷める間に吸いこまれます。トルティーヤチップスでは、全体の約8割が冷める間に吸いこまれたという報告があります。
- フライドポテトを150〜190℃で揚げ比べた研究では、170℃で揚げたものが色や食感の評価がいちばん高くなりました。
- 揚げることは「乾燥」に似ているといわれます。熱い空気の代わりに熱い油を使って、食べ物から水分を飛ばしているからです。

3択クイズで確かめよう
揚げ物の表面がカリカリになるのはなぜ?
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- 油が固まって殻になるから
- 表面の水分が抜けるから
- 衣が焦げるから
表面の水分が抜けるから 高温の油で表面の水分が一気に水蒸気になって抜け、乾いた固い皮ができます。抜けたあとの小さな穴もカリッとさせます。
高温の油で表面の水分が一気に水蒸気になって抜け、乾いた固い皮ができます。抜けたあとの小さな穴もカリッとさせます。
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- Monitoring the Changes in Heat Transfer and Water Evaporation of French Fries during Frying to Analyze Its Oil Uptake and QualityFoods(MDPI)/PubMed Central(英語)
- Heat and Mass Transfer in Foods During Deep-Fat FryingCereals & Grains Association(著者:University of California, Davis ほか)(英語)
- Chemical Changes in Deep-Fat Frying: Reaction Mechanisms, Oil Degradation, and Health ImplicationsFood Science & Nutrition/PubMed Central(英語)
- On the mechanism by which oil uptake decreases crispy/crunchy behaviour of fried productsFood Research International(Elsevier)(英語)
内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。



