豆腐はどうやって豆乳から固まるの?

まずは30秒で、答えをお伝えしますわ。豆腐は、豆乳に「凝固剤(ぎょうこざい)」を加えて、大豆のたんぱく質を固めて作ります。凝固剤には、にがりの主成分の塩化マグネシウムや硫酸カルシウムなどの塩の仲間と、ゆっくり酸に変わるグルコノデルタラクトンがあります。木綿豆腐と絹ごし豆腐は、固めたあとの作り方がちがいます。

まず豆乳を作る
豆腐づくりは、豆乳を作るところから始まります。大豆を洗って水に一定時間つけたあと、水を加えながらすりつぶします。これを加熱して、こし分けた液が豆乳です。ふつうは100℃で5分ほど加熱します。大豆のたんぱく質は熱で性質が変わるため、加熱のしかたで豆腐の食感も変わります。
にがりなどの塩で固める
豆乳を固める材料を凝固剤といいます。昔から使われてきたのは、にがりとよばれる塩化マグネシウムです。今では硫酸カルシウムや塩化カルシウムも使われます。これらを加えると豆乳が少し酸性の方へ傾くことが報告されていますが、固まるくわしいしくみには、まだはっきりしない部分もあります。

ゆっくり酸に変わる凝固剤
もうひとつの凝固剤がグルコノデルタラクトンです。豆乳の中で少しずつグルコン酸という酸に変わり、豆乳を酸性の方へ傾けて固めます。扱いやすく、なめらかできめの細かい豆腐ができるため、絹ごし豆腐や、容器に入れて固める充填(じゅうてん)豆腐によく使われています。
木綿・絹ごし・充填のちがい
木綿豆腐は、いったん固めたものを崩し、布を敷いた型箱に入れて重しをかけ、水を抜いて作ります。絹ごし豆腐は、しぼったり水を抜いたりしないので、濃い豆乳をそのまま固めます。充填豆腐は、冷やした豆乳と凝固剤をいっしょに容器に詰めてから、加熱して固めます。
作り方の流れは食品安全委員会の資料による(一例)。
もっと知りたい
- 凝固剤の量で豆腐の硬さが変わります。黒大豆の豆腐の実験では、にがりの主成分の塩化マグネシウムは0.40〜0.45%で最も硬くなり、多ければ多いほど硬くなるわけではありませんでした。
- 豆乳を75℃で10分、そのあと100℃で5分と二段階で加熱すると、きめが細かく、水がしみ出にくい豆腐になるという研究があります。
- 木綿豆腐も絹ごし豆腐も、固めたあとに水にさらして、余分な凝固剤やあくを除きます。

3択クイズで確かめよう
豆乳を豆腐に固めるために加えるものは?
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- 小麦粉
- 凝固剤(にがりなど)
- ゼラチン
凝固剤(にがりなど) 豆乳に、にがりの主成分の塩化マグネシウムなどの凝固剤を加えて、大豆のたんぱく質を固めて作ります。
豆乳に、にがりの主成分の塩化マグネシウムなどの凝固剤を加えて、大豆のたんぱく質を固めて作ります。
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- 「無菌充填豆腐」を常温保存した場合のリスク評価を行いました(食品安全 第54号, 2018年3月)内閣府 食品安全委員会
- 豆腐中のグルコノデルタラクトンの分析(東京健安研セ年報 57, 2006)東京都健康安全研究センター
- 凝固剤濃度を変えて調製した黒ダイズ品種の豆腐の色調と破断応力(九州沖縄農研報告 63, 2015)農研機構 九州沖縄農業研究センター
- 豆乳を二段階で加熱すると豆腐が変わる農研機構 食品総合研究所
内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。



